評価面談や1on1に向けて自己評価を書くとき、AIを使うと文章を短時間で整えられます。
ところが、完成した文章を読み返して「立派すぎて自分が書いたように見えない」「少し盛っている感じがする」と不安になることもあります。
AIを使うこと自体が問題なのではありません。大切なのは、整った文章に自分が実際に行ったことを戻すことです。
AIの自己評価が嘘っぽく見える理由
AIは、断片的なメモから読みやすい文章を作るのが得意です。一方で、情報が不足していると、次のような抽象的な表現になりやすくなります。
業務改善に大きく貢献しました。
文章としては不自然ではありません。しかし、これだけでは具体的な行動が見えません。
- どの業務を改善したのか
- 何がどれくらい変わったのか
- 本人がどのように工夫したのか
こうした情報がないため、読み手には「きれいだけれど、誰にでも当てはまりそうな文章」と映ってしまいます。
自己評価には「事実・数字・工夫」を戻す
AIで自己評価を整えた後は、次の3つが入っているか確認してみましょう。
- 実際に行った事実
- 変化が分かる数字
- 自分なりに工夫した点
たとえば、先ほどの「業務改善に大きく貢献しました」は、次のように具体化できます。
毎週30分かかっていた集計作業を、関数を使って10分に短縮しました。入力ミスを防ぐため、確認欄も追加しました。
この文章なら、何を行い、どのような成果があり、どこを工夫したのかが分かります。
華やかな言葉を増やさなくても、評価する側が成果を判断しやすくなります。
うまくいかなかった点も本人らしさになる
自己評価には、成功した結果だけを書く必要はありません。
「最初は入力ミスが出た」「途中で方法を変えた」といった試行錯誤も、その人が考えて取り組んだ証拠になります。
失敗を大きく説明するのではなく、問題に対して何を変えたのかを短く添えるのがポイントです。
最初は入力ミスが発生したため、確認欄を追加しました。
この一文があるだけでも、結果だけではなく、そこに至るまでの判断が伝わります。
AIにそのまま使えるプロンプト
AIが作った文章に違和感があるときは、次のように依頼できます。
この文章を、事実・数字・自分が工夫した点が伝わる形に直してください。
ただし、AIが知らない事実や数字まで任せるのは避けましょう。
まず自分で実際の作業内容や数字を渡し、その情報を読みやすく整理してもらう使い方が適しています。
AIは文章を整える役。内容の根拠を用意するのは自分、と役割を分けると使いやすくなります。
まとめ
AIで自己評価を書くと嘘っぽく見える原因は、文章がきれいなことではありません。本人が実際に行った事実が見えなくなっていることです。
AIで文章を整えたら、次の3つを確認してみましょう。
- 実際に行った事実
- 変化を示す数字
- 自分が工夫した点
まずはAIで作った自己評価文に、事実と数字を一つずつ戻すところから始めてみてください。整える作業をAIに任せても、中身に自分の経験が残っていれば、本人らしい評価文になります。


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