上流工程に行きたいけれど、会議になると何を言えばいいか分からない。
そんな経験はありませんか?
「もっと使いやすくしてほしい」「便利にしてほしい」「いい感じにしてほしい」
こうした曖昧な要望を聞いたとき、黙って持ち帰ってしまうと、あとで認識ズレが起きやすくなります。
上流工程で差がつくのは、難しい言葉を使う力ではなく、曖昧な話を具体的に整理する力です。
上流工程は「偉い人だけの仕事」ではない
上流工程というと、経験豊富な人やリーダーだけが担当するもの、というイメージがあるかもしれません。
もちろん、業務知識や技術力は大切です。
ただ、それだけで上流工程に進めるわけではありません。
上流で求められる大事な力のひとつが、相手のふわっとした要望を、確認できる言葉に変える力です。
「使いやすくしてほしい」は、そのままだと危ない
たとえば会議で、お客さんや上司からこう言われたとします。
「もっと使いやすくしてほしい」
よくある言葉ですが、このままだとかなり曖昧です。
誰にとって使いやすいのか。
どの作業を楽にしたいのか。
何ができれば改善されたと言えるのか。
ここを確認しないまま作り始めると、完成後に「思っていたものと違う」と言われる可能性があります。
上流に強い人は、質問でズレを減らす
上流に強いSEは、曖昧な要望をそのまま受け取りません。
その場で、少しだけ具体的に聞き返します。
たとえば、こんな質問です。
「誰が、どの作業で、何分短くなれば成功ですか?」
この一言で、「使いやすい」という曖昧な表現が、かなり具体的になります。
つまり、上流工程で大事なのは、相手を論破することではありません。
相手の希望を、作れる形に直すことです。
今日から使える3つの質問
要望を聞いたときは、次の3つを足して考えてみてください。
- 誰が使うのか
- どんな場面で使うのか
- 何ができたら成功なのか
この3つを確認するだけで、作るもののズレは減りやすくなります。
AIに仕様を投げるときも同じです。
ふわっとしたままAIに依頼すると、出てくる答えもズレやすくなります。
先に目的や条件を整理してから使うことで、AIも人も動きやすくなります。
まとめ
上流工程に行けるSEは、難しい言葉をたくさん知っている人とは限りません。
大切なのは、曖昧な要望を聞いたときに、確認できる条件へ変えられることです。
まずは次の会議で、要望を聞いたらこの3つを確認してみてください。
「誰が」
「どんな場面で」
「何ができたら成功か」
上流への第一歩は、肩書きではなく、会議での一言から始まります。

コメントを残す