似た処理が必要になったとき、既存のコードをコピーして済ませた経験はありませんか?
コピペはすぐに実装できるため、その場では効率的に見えます。しかし、同じ処理が複数の場所に増えると、将来の修正作業まで増えてしまいます。
コードを書く力だけでなく、重複を見つけて減らす力も、保守しやすいシステムを作るうえで大切です。
コピペすると、未来の修正箇所も増える
例えば、同じ計算処理を3か所にコピーしたとします。
実装した直後は、すべて正常に動くかもしれません。しかし、あとから計算方法が変わると、3か所すべてを修正する必要があります。
このとき、1か所でも直し忘れると、画面や操作によって異なる結果が出る可能性があります。コードを追加したことで、将来の修正漏れや確認作業まで増えてしまうのです。
「書いた量」が成果とは限らない
コードをたくさん書くと、仕事が進んだように感じることがあります。
しかし、システム開発ではコード量が多いほど優れているとは限りません。同じ結果を、分かりやすく少ない重複で実現できる方が、あとから修正しやすくなります。
大切なのは、単純にコードを減らすことではありません。
- 同じ目的の処理が複数存在していないか
- 共通する部分を一つにまとめられないか
- 次の担当者が修正場所に迷わないか
こうした点を考えながら、必要なコードだけを残すことが重要です。
何でも一つにまとめればよいわけではない
見た目が似ていても、目的や変更理由が異なる処理まで無理に一つにすると、かえって分かりにくくなる場合があります。
判断に迷ったときは、一人で決めなくても構いません。コードレビューで、次のように聞いてみるとよいでしょう。
これ、共通部分をまとめられますか?
この一言なら、重複を減らすべきか、それぞれ別の処理として残すべきかを、チームで確認できます。
減らす力は、コード以外の仕事にも使える
この考え方は、プログラミング以外にも応用できます。
資料の同じ説明を複数ページへコピーしたり、同じ情報を別々のファイルで管理したりすると、更新時の手間や修正漏れが増えます。
仕事ができる人は、成果物を増やすだけではありません。重複や無駄を見つけ、未来の作業を減らす仕組みも作っています。
まとめ
コードを追加する前に、まず「同じ処理がすでにないか」を確認してみましょう。
重複を一つにまとめられれば、将来の修正箇所が減り、修正漏れも防ぎやすくなります。判断に迷った場合は、レビューで「これ、まとめられますか?」と相談すれば大丈夫です。
書く力と同じくらい、適切に減らす力もSEの強みになります。


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