Webサイトへのアクセスが増えてきたら、サーバーの台数を増やせば安心。そう考えていないでしょうか。
たしかにサーバーを増やすことは大切です。しかし、アクセスの行き先をうまく振り分けなければ、一部のサーバーだけに負担が集中する可能性があります。
そこで登場するのが「ロードバランサー」です。
窓口を増やしても、混雑が解消しないことがある
ロードバランサーの役割は、お店や施設の受付係に例えると理解しやすくなります。
たとえば、混雑に備えて窓口を1つから3つへ増やしたとします。しかし、お客さんが全員同じ窓口に並んでしまったら、そこだけが混雑します。残りの窓口が空いていても、十分に活用できません。
サーバーでも、これと似たことが起こります。台数を増やしても、アクセスが1台へ偏れば、そのサーバーだけに大きな負担がかかってしまいます。
ロードバランサーはアクセスを振り分ける
ロードバランサーは、Webサイトなどへのアクセスを受け取り、複数のサーバーへ振り分ける仕組みです。
受付係が利用者をそれぞれの窓口へ案内するように、設定されたルールやサーバーの状態に応じて、アクセスの行き先を決めます。
たとえば、正午にセールが始まり、注文が一気に増えたとします。ロードバランサーがアクセスを複数のサーバーへ振り分ければ、1台だけに負担が集中しにくくなります。
その結果、増やしたサーバーを活用しやすくなり、サービスが遅くなったり、停止したりするリスクを抑えられます。
サーバーを速くする魔法ではない
ロードバランサーについて、ひとつ注意したい誤解があります。
ロードバランサーは、サーバー自体の処理能力を直接高めるものではありません。仕事を適切に振り分けることで、全体の混雑を減らす仕組みです。
窓口そのものを速くするのではなく、空いている窓口も活用できるように案内する役割、と考えると分かりやすいでしょう。
「増やす」と「振り分ける」を分けて考える
Webサイトが遅い、アクセス集中でサービスが停止するといった話を聞いたときは、次の2つを分けて考えると理解しやすくなります。
- 処理するサーバーを何台に増やすのか
- アクセスを各サーバーへどう振り分けるのか
サーバーの台数だけでなく、入口でどのように交通整理しているかを見ることがポイントです。
まとめ
ロードバランサーは、アクセスを複数のサーバーへ振り分ける仕組みです。お店の受付係が空いている窓口へ案内する姿をイメージすると、役割をつかみやすくなります。
アクセス集中やシステム障害について考えるときは、「サーバーを増やす」だけでなく、「入口でどう振り分けるか」にも注目してみてください。
窓口を増やしたら、受付係もセットです。


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